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Posted by あしたさぬき.JP at

2018年11月13日

第34回 高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)

     香川県民の皆様 こんにちは晴れ晴れ
 TK会議の運営委員の「あーち」でございますニコニコ

冬の足音がやっと聞こえてきそうな肌寒い季節に入ってまいりました紅葉
 冬といえばインフルエンザ・・・・。私も毎年予防接種を受けて今年ももちろんすでに受けているのですが、毎年罹ってしまいます。今年こそは大丈夫!!と信じて頑張っていきます。
 皆様も手洗い・うがいをしっかりしていきましょう。

 さて今回は10月19日に開催しました第34回高松香川地区医療介護ネットワーク会議についてご報告させていただきます。
 場所は高松市社会福祉協議会 香南支所様。そそして今回も医療・福祉の専門職、地域住民の方合わせて61名(!)方々が参加されました。
 
それでは今回の会議の内容です下
 
① 情報提供 
「認知症の恐れのある高齢者の免許更新についてNo.3」
        高松南警察署交通課  安部 一朗 様
② 講義と事例検討 
「終活とは ~エンディングノートを書きましょう~」  
       一般社団法人キラメキ社会福祉事務所 
             代表理事  上田 利枝 様

の2つになります。

まずはじめに、①「認知症の恐れがある高齢者の免許更新について」という事で、再び高松南警察署交通課の安倍 一朗様をお招きし、お話して頂きました。

 安部様には今年5月に開催したTK会議において「認知症の恐れのある免許更新について」をテーマに、高齢者の方の免許更新の流れ・免許返納のメリットなどについて、警察の方の立場から分かりやすくお話して頂きました。(No.1)
 その後、7月に我々TK運営委員会のメンバー4名が高松市郷東町にある運転免許センターに訪問し、警察本部運転免許課の方、高齢支援専門官の方、そして安部氏と面談し、5月のTK会議の報告、そして高齢者の免許更新についての現状など、詳しくお話をして頂きました。その内容については7月20日に開催したTK会議において発表しました。(No.2)
 そして!!今回3回目のという事で再び安部様をお呼びし、香川県の交通事故の現状を話して頂き、また、自動車免許更新時の高齢者講習について、DVDを活用しご講義頂きました!

 まず県下の交通情勢について話して下さり、香川県は人口10万人当たりの交通事故死亡者数は数年前は全国ワースト1位でしたが、現在はワースト13位と「交通死亡事故の多い県」から脱却しつつある事を言われていました。年齢層は、65歳以上の方が60%を越えており、内容としてはブレーキとアクセルの踏み間違いが多く、高齢になると認知機能が問題になるだけではなく、身体機能も問題になり、動体視力の低下や視野狭窄、反応速度の低下などが事故の要因になると言われていました。警察としては、

1、自主返納の促進
2、先進自動車(サポカー)の販売促進

を2つを柱として対策を取っているとの事です。
 次にDVDでの講義に移り、高齢男性(Aさん)、息子、孫娘が出てくるドラマ仕立ての物でした。孫娘をAさんが車で迎えに行きますが、目的地が分からず迷っていると、一時停止を見逃したり、見通しの悪い交差点で危うく事故を起こしそうになります。そこで息子から事故を起こす前に運転を止めるように諭されるのですが、車がないと「買い物に行けない。」「病院に行けない。」との事で、結局免許更新を受けることになります。
 75歳以上の高齢者運転者の免許更新では、更新前に「認知機能」と「身体機能」の2つの検査があり、認知機能の検査では、“認知症の恐れがある”と判断されると医師の診断書が必要になります。身体機能の検査では、動体視力や視野狭窄など自動車学校で運転技術の講習を受けなければなりません
 結局Aさんは免許の更新をすることができたが、「ちゃんと自分の能力や衰えを理解し、安全運転を心がけ、今後も運転が危なくなったら無理せず自主返納していく。」と息子に話して終わるといった内容でした。
 最後に安部氏より自主返納について耳よりな情報を聞くことができました。高松市の免許センターへ自主返納をする際は、平日が良いとの事です。日曜日は更新の方が沢山いるので、5人までしか受け付けてもらえないそうです。また、自主返納したその足で市役所のくらし安全安心課に行くといいとの事です。自主返納するともらえる「運転経歴証明書」を見せると一万円分のイルカカードが貰えるとの事です。
  交通課の安部様、お忙しい中本当にありがとうございましたニコニコ

 続いて②「終活とは~エンディングノートを書きましょう~」と題し、キラメキ社会福祉事務所の上田 利枝様による講義がありました。

 上田様の経歴を少し紹介します。社会福祉士の資格を取られ、病院のソーシャルワーカー、大島青松園での金銭・財産管理や公正証書の作成支援、成年後見制度申請の支援なとの委託事業等の仕事を経て、高松で「キラメキ社会福祉士事務所」を立ち上げて様々な相談業務や講演活動を行っています。また脳若トレーニングの推進などの介護予防事業も行っており多岐に渡りご活躍されています。
 今回もグループワークではグループのメンバーが、カレーの工程づくりを一つずつ出し合って行き、10~15の工程で盛り付けまで納まるようにするといったワークを行いました。各々が自由に和気あいあいと工程を出し合い、お互いの緊張もほぐれ、楽しくワークをする事ができました。

 本題に移りまして、エンディングノートとは何か?また、どのような内容を書いていけばいいのか?について教えて頂きました。
 現在、住み慣れた地域で支え合いながら暮らしていく「地域包括ケア」を国も推進しているが、今後、高齢者単身、高齢者のみの世帯が主流になってくると予測されており、介護サービスを利用し、地域の支え合いが十分でも、昔のように誰かが家にいて、緊急の際は家族が対応してくれる形は少なくなってくると予想されます。こういった状況において、残された家族が困ったり、家族間で揉めたりしないようにする為にも、自身の意思を綴っておく「遺言」が必要になります。その「遺言」を作成するために「エンディングノート」があると、より遺言が作成しやすいとの事です。
 エンディングノートとは、法的に拘束力はないが、残された人に伝えたいメッセージを書き綴る物である事ノートの内容としては、財産や相続に関して書いておくのももちろん良いが、他に友達にもしもの時に伝えてほしい内容や、葬式には呼んで欲しくない人など細かく書きとめておくといいとの事です。また、障害や病気を患った際はどんな介護や医療を受けたいなど将来の事、そして自分の想いや生活歴、趣味の事を書いておくのもいいとの事です。
 最後にエンディングノートは、元気なうちから作成し、また、作る時は残された人の事を考えながら、独りよがりにならないように確認しながら書き、そして作成したエンディングノートの保管場所をちゃんと周りに伝えておいて下さいとの事で締めくくられました。

 私もエンディングノートは書いた事もなく、この講義を聞くまでは書く予定も正直ありませんでしたが、元気なうちに、自分の意思や思いを残しておく事が大切だと感じました。家族の為にも自分の為にも、少しずつ書いて行こうと思いますスマイル

 以上が10月の会議の内容でした~~。いかがでしたでしょうか??ブログの文章がヘタ過ぎて申し訳ないです。分かりやすくきちんと伝えられるように、私も日々精進して参ります。皆様今後ともよろしくお願いいたします。

 次回TK会議(第35回)は、平成30年11月16日(金)!!18:30より香川町の川東コミュニティーセンターで開催いたします。

 事例検討で、「やめて欲しい!介護抵抗のとても強い60代若年性認定症の女性へのデイサービスでの支援を通して」と題しまして、デイサービスセンターの方からの発表・グループワークとなっています。

      TK会議に、参加希望等お問い合せは下

 香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)
               ☎087-899-6314 

      まで連絡お待ちしています~~晴れ

運営委員になって頂ける方も随時募集しておりまする~。太陽
それでは皆様 今日も明日ものびのびと~(*^_^*)
See You Again~♡
  


Posted by あーち at 21:43Comments(0)

2018年07月09日

第32回!高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)の報告です(^^♪

香川県民の皆様、こんにちは--―!!
TK会議の運営委員の「あーち」でございます晴れ晴れ

 ブログを作成している現在、日本列島の各県で雨が降り続き、大雨特別警報が発令されている県も多くあり、香川県でも大雨警報が長時間発令されていました。地域によっては土砂崩れや川の氾濫の被害も出ています。私の住む地域は大きな被害は出ておりませんが、防災に対しての意識・備えの大切さを改めて感じ、また、日々の何気ない生活がいかにありがたさも思いながら、ブログを作成しております。


 今回は5月18日に開催しました今年度最初の高松地区医療介護ネットワーク(TK)会議についてご報告致します。
場所は高松市社会福祉協議会 香南支所様(いつもありがとうございます!)、そして医療・福祉の専門職、地域住民合わせて73名(!)方々が参加されました。

       今回のタイムスケジュールですスマイルスマイル              
       ※下の方の影はご了承下さいませ~

 今回の会議の大きなテーマはズバリ!!
「認知症の恐れがある高齢者の免許更新や返納について」です。
 皆様もご存じかと思いますが、認知症や判断能力の低下した高齢者の危険運転による交通事故が多発しており、ニュースでもよく流れています。しかし「車がないと買い物も行けない!」「病院にも行けない。生活はどうしたらいいのか。」等車が無いと日常生活が困難になる高齢者の方も多く、大変な問題になっています。何か解決策は無いのか・・・・。
 今回、警察・医療機関の方をお招きし、それぞれの立場から、高齢者の免許更新・返納の現状や取り組みについてお話して頂きました。

はじめに、「認知症の恐れがある高齢者の免許更新について」をテーマに、
 高松南警察署交通課の安倍 一朗氏
 より情報提供を頂きました。

香川県において平成29年の1年間の統計で、「65歳以上の運転免許保有者数」は約18万人、その中で自主返納した方は約3900人います。これは前年に比べると、免許返納率は18%増加しているとの事です。
 高齢者の方の免許の更新については、
①70歳になると免許更新時、「高齢者講習(2時間)」を受けなくてはいけない
②75歳以上の方は、「更新時認知機能検査」(記憶力・判断力に関する簡易検査)を受け、検査結果によっては医師の診断を受ける必要があり、免許の取り消し・停止になる可能性がある
等の基準がある事を話して下さいました。

    ※高齢者の方の免許更新の流れについての資料です。

 また、75歳以上の方が、認知機能が低下すると起こしやすい特定の交通違反(信号無視、一時不停止などの18項目)をした場合、「臨時認知機能検査」(更新時臨時機能検査と同様の物)を受けなくてはならない事も教えて下さいました。

警察の取り組みについても話して下さり、「高齢者運転者対策」として
① セーフティアドバイザーの設置
平成29年4月より、警察官OBの人を「セーフティアドバイザー」として雇い、高齢者世帯の自宅を2人ペアで戸別訪問し、交通安全指導を行っている。(黄色の蛍光ベストが目印)
② シニアイルカカード又は四国ICOCAカード乗車券(10.000円分)の交付
運転に不安を感じている等の理由により、免許を運転免許センター又は管轄の警察署に返納された65歳以上の市民の方に交付する。
等の取り組みについてお話して頂きました。

 南警察署の安倍様、お忙しい中お話頂きましてありがとうございましたニコニコニコニコ

 続きまして、「認知症の恐れのある高齢者の免許更新~医療機関からの一考察について~」をテーマに、
大西病院認知症疾患医療センターの精神保健福祉士 大杉 真央氏
より情報提供を頂きました。

75歳以上の高齢者の方が、免許更新等の際に「医師による診断書」が必要な場合の受診についての報告・情報提供を頂きました。
 大西病院では、平成29年の1年間の統計によると、免許更新の際に「医師の診断が必要」と判断され受診となった方は、5名おり、そのうち4名の方が「軽度の認知症」と診断され、6ヶ月後の再診断が必要になりました。また、そのうちの1名の方がご家族と医師の説得により免許の「自主返納」となったそうです。また、相談のみの定期受診で免許返納を勧めた方もおられたそうです。

医療のPSW(精神ソーシャルワーカー)が考える免許返納後の問題点として、
①タクシー料金の1割引き、バスや公共交通機関の助成があるが、タクシーは高額であり、また、バス停までの行き帰りや乗り降りも大変である事。
②スーパーの5%引き、クリーニングの1割引き等の割引をしている店も増えてきているが、①と同様に、行き帰りが大変である事。
③家族の負担が増える事。(送迎、買い物等の代行)
④社会からの孤立。(喪失感、無気力、うつ等の精神状態の悪化)
⑤交友関係の減少。
が挙げられるとの事です。「免許返納」はその人のその後の生活に大きな影響を及ぼしてしまう可能性があるので、本人様の精神面・生活面においてフォローが必要不可欠であるとお話して下さいました。

 大西病院の大杉様、貴重な情報を提供して下さり、ありがとうございましたスマイルスマイル

 最後に事例を上げ、内容を検討し、グループワークを行いました。
事例のテーマは、「認知症の恐れがある高齢者夫婦における車社会から車のない生活への支援について」です。

 <事例>
・80歳代ご夫婦2人暮らし。お子さんは1人で遠方におられる。
・夫婦2人とも物忘れがあり、運転者の夫は「物忘れ」の自覚があるが、事故を起こす事も増えてきている。
・妻も物忘れが進んでおり、食べた事を忘れたり、薬を隠したりする。
・夫が運転し、夫婦でしょっちゅう外出している。

➔事故の危険もあり、夫の運転をやめさせるにはどうしたらいいか?グループ毎で話し合いをしました。

<グループの発表内容>
・生活の楽しみが一つ奪われるという事・・・夫の心のケアは必要。
・妻も役割を持って生活できるように導く事ができたら・・。(なかなか難しいが)
・運転する事を全てやめさせるのではなく、「マルナカまで」「病院まで」と条件付きの運転を提案する。
・地域の独自のサービスを利用する。
 (塩江地区では「無料送迎巡回バス」があり、時間を決めて店まで乗せて、また集まって帰るサービスがあるそうです。)
・市や県など行政が「免許返納」の年齢を定める。
 (80歳なら80歳までと免許の年齢を定める。・・返納に対して、本人様・ご家族様の心の準備ができるのではないか。)
・スーパーから買い物の送迎のサービスができれば、お店で自分の目で選んで買い物ができる。
といった意見が出ました。

 議題終了後、高松市地域包括支援センター香川の宮本様より総括を頂きました。

 宮本様より、「高齢になっていくほど“暮らしを変える”という抵抗感は大きくなる。免許返納は現在課題や問題になっており相談も増えてきているのですが、10年若い人達の世代が“10年後に免許を持たずにどう暮らしていくか”という事も早急に考えなくてはいけないと思います。地域の方や我々医療や福祉の現場で働いている人達が一緒に“車のない社会や生活ってどんなんだろう。”と考えていく事が一番大事と思います。」とのご意見を頂きました。

 免許を返納するという事は、何十年も普段の暮らしで普通にしていた事ができなくなってしまうということになり、喪失感・失望感は計りしれない事であると思います。役割がなくなると、自分の存在価値がなくなるような気になってしまいます。免許返納後に本人様をしっかりフォローできるような体制づくりが一番重要ではないかと思いました。

今回もとても有意義な会議でした。自分自身も大変勉強になりましたピカピカ晴れ
参加された皆様、発表された方々、本当にありがとうございました!!

TK会議(第33回)は、平成30年7月20日(金)18:30より香川町の川東コミュニティーセンターで開催いたします。
テーマは「補聴器と補聴器専門店の仕組みについて」と「施設での看取りについて」の予定です。

TK会議に、参加希望等お問い合せは

 香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)
 ☎087-899-6314



まで連絡お待ちしております~チョキチョキ
そしてそして、運営委員になって頂ける方も随時募集しておりまする~。
それでは皆様 今日も一日のびのびと~(*^_^*)

See You Again~ハートハート

  


Posted by あーち at 00:06Comments(0)

2018年04月29日

第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~

皆様、こんにちはー!(^^)!
ご無沙汰しております。TK会議の運営委員の「あーち」でございます。

 ブログのアップが大変遅れまして関係者の皆々様大変ご迷惑をおかけしております。1ヵ月以上も遅れてしまいました”(-“”-)”

 今年度も認知症というテーマの下、「地域と医療・福祉を繋ぐ」TK会議をもっともっと盛り上げていきたい!!と思いますので宜しくお願い致します!!

 今回ブログにアップする内容は、去る3月16日に開催したしました第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議についてになります。ゆっくり読んで頂けたら幸いです(^^♪
 今回のタイムスケジュールで~すバインダー


 最初は情報提供から♪
【「認知症」の薬を飲むときに気をつけること。】をテーマに、
高松市薬剤師会理事相談役 木村 照代 様
より情報を頂きました~。

        木村 照代様 

 認知症の患者数は2012年で462万人、2025年には700万人!を超えると言われています。これは65歳以上の方の5人に1人は認知症になってしまうという事になります。
 認知症の種類は大きく分けて4種類あり、

① アルツハイマー型認知症 
② レビー小体型認知症  
③ 脳血管性認知症     
④ 前頭側頭葉型認知症  

種類により、症状が異なります。各症状については、割愛させて頂きますのでご了承下さいませ。
 認知症の薬に関しても、認知症の程度(軽度・中度・重度)により、また、患者様の心身の状態を医師や薬剤師が把握しながら処方されます。
 代表的な薬剤では、錠剤タイプの「アリセプト」(ジェネリック薬品では「ドネペジル」と呼ばれています)があり、軽度~重度の認知症状が見られる方に対して幅広く効果があると言われており、1日1回の内服役になります。
 「レミニール」という薬剤は、軽度~中度の認知症状が見られる方に対して効果があると言われており、1日2回の内服薬になります。
 「メマリー」は、中度~重度の認知症状が見られる方に対して効果があると言われており、1日1回の内服薬になります。
 「リバスタッチパッチ」は軽度~中度の認知症状の見られる方に対して効果があると言われており、1日1回貼り替える貼薬になります。
 
 木村先生は、認知症の薬は劇的な症状の改善をもたらすものではなく、認知症の進行を遅らせる効果であるという事、また、薬により副作用が生じる可能性がある事を認識しておく事、そして、認知症の早期発見・早期治療が重要であると言われていました。

 ここでは書ききれませんでしたが、認知症状に対しての薬の容量や注意点、また、薬の定期的な服用による改善の事例など詳しくご講義頂き大変勉強になりました。ありがとうございました!!

 続きまして、新参加者の方の紹介で~す(^^♪

〇 通所介護施設 翔鶴(しょうかく)     管理者  岡本 みどり様
〇 ハッピーライフ愛居宅介護支援事業所  社会福祉士  川上 幸子様
〇 ニチイケアセンター空港通り    介護支援専門員 田中 由美子様
〇 船井社会福祉士事務所         社会福祉士 船井 康雄 様

以上4名の方々です♪ 今後もご参加お待ちしております。ありがとうございました!!

 さて、続いては
「介護虐待について考える~模擬事例~ 辻田辻男さん(仮)のその後 partⅢ」
という事で、辻田辻男さんの施設に入所してからの様子、また、施設内で起こる虐待について考えてみることにしました。
<ケース1>
(登場人物)
 入居者  ;辻田 辻男さん(75歳、重度認知症疾患、介護抵抗あり)
 介護職員 ;Iさん(男性・30歳代)
 介護主任 ;Kさん(女性・50歳代)
 同僚介護士;Tさん(女性;40歳代)
辻田さんは在宅で奥様と介護サービスを受けながら生活されていましたが、認知症状が進み、施設入所となりました。施設での生活がスタートしましたが、介護拒否が強く、特に男性介護職員のIさんに対して強い抵抗が見られています。
 おむつ交換にIさんが辻田さんの居室に訪室し対応しようとしますが、「触るな!」と強い訴えが続き、夜勤も続き1人で対応しなければならず、Iさんはストレス・イライラが溜まっていました。上司のKさんや同僚のTさんに相談しますが、大きな解決には至らず、ある日ついに辻田さんにおむつを投げつけてしまいましたガーン

辻田さんとIさん。TK劇団による演技の様子です泣き

 各グループでこの虐待のケースについて話し合い、未然に防げなかったか、解決策について話し合いを行いました。
意見として、

・Iさんは辻田さんの言われる事を受け流す心を持つようにする。
・Iさんは、辻田さんの気持ちを考え、なぜ拒否があるのか、 自分の対応に間違いがなかったかを今一度考えてみる。
・介護主任のKさんについては、Iさんとじっくり話す機会を作り、じっくり解決方法について話し合いを行う。
・Tさん等の介護職員に対して職員会議等で辻田さんの件について意見を求める。

 といった意見が出ました。

<ケース2>
(登場人物)
 辻田さんの妻:Mさん(介護認定を受けられデイサービスを利用している。)
 辻田夫婦の息子;Yさん(仕事を辞めて母親の介護をしている。)
 デイ送迎職員;Hさん
辻田さんが施設に入所し、辻田さんの奥様は自宅で1人で生活していましたが、足腰が弱り物忘れが進み、介護認定を受けてデイサービスに通う事になりました。同時期に県外で働いていた息子さんが仕事を辞めて帰省し、母親の介護をすることになりました。しばらくデイサービスに通いながら息子さんと2人で生活されていましたが、ある日お迎えにきたデイサービスの職員が、息子さんと母親のやりとりを聞きながら、違和感を持つ事になります。

右より息子の(Yさん)、中央座っているのが妻(Mさん)、左がデイ職員(Hさん)です。
今すぐ本当の劇団に入れるぐらいリアリティでしたスマイル

息子「母さん、早く用意して!!デイの人が来てるよ!まったくもう!」
母「トイレに行きたいんやけど・・・。」
息子「トイレはさっき行ったとこ!!」
 強い口調で母親に怒り続ける息子のYさんに対し、デイ職員のHさんは、「虐待ではないか・・・。」と疑いの気持ちを持つようになります。

 虐待している状況を発見する立場ですが、それが本当に虐待かどうか判断に悩んで、またどのように介入していくか戸惑う状況です。この状況について各グループで、それぞれの立場から想像して頂き、どういう事ができたらいいのか、どのように介入していけばいいのか意見を出して頂きました。
まず母親と息子の2人の気持ちを考え意見を出して頂きました。

 ・母親の気持ちとして、息子が私のために戻ってきてくれている感謝の気持ちを持っている。逆に息子に対して申し訳ない強くあり、言える状況ではないのではない。
 ・息子さんに関しては、「自分が看る。」という気持ちと現実の介護のギャップが大きく戸惑いがあるのではないか。また虐待とは思っておら ず、「母親のために言っている。」「励ましている。」という感覚になっているのではないか。相談相手がいない。親はいつまでも元気と思っている・・・。

といった意見が出ました。
意見を踏まえて、各人物ができればいいことは、

 ・母親のMさんに関しては、信頼できる第3者の介入、例えばデイの職員など本音を言える人を作る。
 ・息子のYさんに関しては、母親の状況・状態をきちんと理解する必要がある事。少し母親と離れる時間(レスパイト)を作る。他の家族の方に相談する環境を作る。
 ・デイ職員のHさんに関しては、息子さんの情報をできるだけ聞き取り、ケアマネに報告する。

との意見を頂きました。

そして息子Yさんを演じた運営委員のYさん(笑)より、とても良い意見が聞けたので紹介したいと思います。
 「Yさんは悪い人のように見えると思うのですが、実はお母さんの事がすごく好きで、仕事をしていたのに辞めて、母親の下に戻ってきました。強い決意もあったと思います。ですが、母親の介護をしていく中で社会的にも阻害されていくように感じ、周りに相談できる人もいない。その中で上手く介護もできなくなったストレスがどんどん大きくなり、虐待に繋がってしまったと思うので、何かサポートしてもらえて相談できる人・場所があるといいのかなと思います。」

ご参加して頂いた方、本当にありがとうございました!!

最後に総括で、香川県社会福祉士会虐待専門チームの一員として活動されています、
船井社会福祉士事務所 船井 康雄様 よりご意見を頂きました。

  船井社会福祉士事務所 船井 康雄 様

香川県の高齢者虐待対応専門チームとは、弁護士と社会福祉士で構成されており、県下の
地域包括支援センターに関する虐待対応の研修をしているとの事です。
船井様からは

虐待は小さい事から始まるケースが多い事。
・施設での虐待のケースは、各個人より、施設の理念や運営について問題がある事が多く逆にそこまで遡らないと解決が難しい事。
・虐待する人は得てして真面目で完璧主義者の人が多い事。
・「高齢者虐待法」という法律があり、高齢者に対しての虐待を発見した場合は「通報義務」があり、国民が重大な虐待を見つけた場合は、市に通報しなければならない事。
・虐待を見つけた際は、上司・同僚に相談し、まず地域包括支援センターに相談する事。

と総括を頂きました。
船井様、ありがとうございました!!

TK会議(第32回)は、平成30年5月18日(金)18:30より高松市社会福祉協議会 香南支所で開催いたします。
テーマは「認知症の恐れのある高齢者の免許の更新・返納について」です。
TK会議に、参加希望等お問い合せは
 香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)☎087-899-6314 
まで連絡お願いいたします。



本年度もTK会議を益々盛り上げていきたいと思いますので、多数のご参加お待ちしております!!運営委員になって頂ける方も随時募集しておりまする~。
それでは皆様 良いGWを~晴れ
See You Again~ハート






  


Posted by あーち at 13:44Comments(0)

2018年03月11日

第30回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)だヨ~

皆様、こんにちはー!(^^)!
TK会議の運営委員の「あーち」でございますニコニコ

今日は3月11日。東日本大震災からもう7年が経ちます。自分は当時、ケアマネ研修の真っ最中で地震のニュースを携帯電話から見て、「これは本当の事なの?」と周りのケアマネさんに話かけていたのを思い出します。
【対岸の火事】とは思わず、日頃から防災意識を持って生活する事が大切ですね。

少し前になりますが、2月16日に川東コミュニティーセンターで開催されました第30回TK会議についてご報告いたしたいと思います(^▽^)/
TK会議も早いものでもう30回目!!「認知症」という大きなテーマの下、顔と顔を合わせた関係づくりを目指して、地域の事業所の方々、そして地域住民の皆様と一緒に毎回試行錯誤を繰り返しながら開催してきました。本当にありがとうございました!!
今後も、TK会議を通して「地域」を盛り上げていけるよう邁進していきます!!

さてさて会議のタイムスケジュールからで~す。


まずは、高松市地域包括支援センターの合田 智代氏より
「認知症初期集中支援チームの現状と課題について」という事で、情報提供を頂きました!(^^)!



「認知症初期集中支援チーム」とは、複数の専門職が家族の訴え等により認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的(概ね6か月)を行い、自立生活のサポートを行うチームをいいます。高松市では、市内の5つの医療機関にチームを設置しています。
 ① 中央通り脳外科内科クリニック(藤塚町)
 ② 西高松脳外科内科クリニック(郷東町)
 ③ いわき病院(香南町)
 ④ 三光病院(牟礼町)
 ⑤ 高松市民病院塩江分院(塩江町)

 「お母さんがここ2か月ぐらい夜中に家から出て、1時間ぐらい帰ってこない。何をしているか分からない。」「お父さんの物忘れが最近ひどくて生活も大変になっている。でも病院に行きたがらない。」等々、認知症の初期と思われる症状がでている、でも病院にもかかっていなくてサービスも受けていない・・といった方について、チームとして関わりサポートしていくといった取り組みの事ですね。
 最初の相談窓口として、地域包括支援センターがあります。相談を受けた包括職員がその方を訪問して、必要性を包括内で審議しGoサインが出れば、チームに要請となりスタートしていきます。
 チーム員は、医師の他、看護師、薬剤師、理学療法士、保健師、精神保健福祉士、社会福祉士等がおり、他職種で一つのチームを組んで色々な面からサポートしていく形となります。
 チームとしては、その方が医療機関へ受診しているといった事や介護保険の申請に繋がっているといった、外部からその方に対して何らかのアプローチが入る事が目標になり、また、アプローチが入った時点でチームとしての動きは一応終了となります。(状況を確認するために、終了後2か月後にモニタリングします。)
 高松市では現在月1件程度の割合でご相談があります。チームが訪問したケースでは、訪問した方は全員受診に繋がっているとの事です。平均訪問期間は3ヶ月程度となっています。
 事例を通して、その方の困りごとについて「困っていますね。なんとかしましょう。」というスタイルではなく、まずは「お話を聞きます。」というスタイルで訪問しているとの事です。

じっくり寄り添って話を聞くこと・・・。傾聴の姿勢で話を聞く事で、会話の中で心が触れ合い、「親身に話を聞いてくれる。」とその方が感じる事で、よりよい支援にも繋がっていくのだと感じました。
地域包括支援センターの合田様、ありがとうございました!!

続きまして、話題提供で~す。
今回は「在宅から施設へ 生活場所の移行期における不安・葛藤・それに伴う自己決定支援について考える~模擬事例 辻田辻男さんのその後~partⅡ~」という事で、我が運営委員会のメンバーで構成された【TK劇団】による模擬事例を通して、参加者の方でグループワークを行い、発表を行いました。


椅子に座っている真ん中の方が辻田辻男さん、向かって左側が辻田さんの奥さんです~
他に家族の方、ケアマネさん、デイサービスの相談員さんなど事業所の方々も役になりきって参加して頂いています(^▽^)/ 皆様ご協力ありがとうございました!(^^)!

 まずは辻田辻男さんがどのような方なのか簡単に説明します。
辻田 辻男さん 75歳 現在は妻と2人暮らしです。アルツハイマー型認知症の持病あり、また、糖尿病も患っています。PartⅠでは、デイサービスを拒否する辻男さんに対して
どのようにアプローチしていくのかという事で、デイサービスや小規模多機能の職員が、模擬事例を通して意見を出し合い、発表を行いました。
 今回はデイサービスに通うようになり、また、ヘルパーさんや訪問看護さんの受け入れも良くなってサービスを利用されていた辻田さんですが、少しずつ認知症状が進み、夜間不眠になり夜通し怒るようになり、家族の方も対応に困る事が多くなってきました。
 
<現状の把握>
 辻田さん、辻田さんの奥さん、遠方にいる家族、ケアマネ、デイサービスなど各事業所の人が集まり、自宅での生活状況、サービスの利用状況、そして本人様・家族の方の思いを共有する機会を作りました。
 お互いの立場、状況を理解し、そして目指す方向性を共有していく事は支援をしていくにあたりとても大切な事です。そして、できる限り全員の方向性を統一していく為には・・情報共有をしっかり行い、また、本人様・家族の方の思いを一番に考えながら、情報整理・課題の把握・分析に取り組んでいく必要があります。
 現状を踏まえて、辻田さんの家族は施設入所も考えるようになりましたが果たして・・


備え型の支援を考える!>
 ここで視点を少し変えまして、備え型の支援について考えていきたいと思います。認知症の方の支援は手遅れ型ではなく、「備え型の支援」が大切だと言われています。
備え型の支援とは・・・
① 認知症の初期の段階で医療機関に受診し、病状等健康状態を把握する。
② できれば介護保険サービスを利用し、家族の方以外の外部の人と触れ合いの機会を持つ。
③ 老後はどのような生活をしていきたいか・・。家族間で話し合いの場を作る
等あります。
そこでグループワーク①として、「認知症の方への備え型の支援」について、辻田さんのケースや経験したケースについて話し合いを行いました。



 認知症は進行する病気で、その経過について関わる専門職が、きちんと情報を共有し状態に合わせて、そして本人様の意思を尊重してサービスを提供していく事が重要であるといった意見が出ました。貴重な意見ありがとうございました。
 「備え型の支援」について私が感じたことは、老後について予め家族間で話し合い、本人の意思を確認し、「認知症」に限らず本人が不測の事態に陥った時の為に、クッション的に環境を整えておく事、備えておく事がより良い支援に繋がると思いました。

 模擬事例に戻りまして、辻田さんですが、入所の方向で話が進んでいます。
 ここでグループワーク②として「入所先を決めるために必要な事、施設の見極め、本人に適するかどうかなどの条件など、入所について今まで対応で工夫したこと」について話し合いを行いました。

 本人にとって施設でも自宅でも「ここが居場所」と思えるような環境が作れるかどうか、また、金銭面、施設の規模、施設内の環境などを考慮し、本人に適した施設をケアマネ等関係者が提案できるかどうかが重要であるといった意見が出ました。ありがとうございました。

 人の生き方はその方の考え方や希望に応じて実現できることが一番であると思いますが、疾患や障害、介護などにより望まない形で生活を送らざるを得ない場合もあります。その際は新しい環境で新しい生活を築いていく事になります。環境は変わっても生活は続いていきます。在宅のケアから施設のケアまで、様々な形での介護がありますが、点ではなく線で途切れないように支援をしていく事、また、本人にとって大切な事とは何かという事を、常に支援する人達が考え問い続けていく事が大切だと思いました。
 
 皆様今回もたくさんのご参加、ご意見ありがとうございました。

今年度最後のTK会議(第31回)は、平成30年3月16日(金)18:30より、いわき病院で開催いたします。
TK会議に、参加希望等お問い合わせは
 香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)☎087-899-6314 
まで連絡お願いいたします。

それでは皆様See You Again~ハート
   


  


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2018年01月28日

★第29回高松香川地区医療介護ネットワーク(TK)会議

皆様、こんにちはー!(^^)!
TK会議の運営委員の「あーち」でございますニコニコ

 今月19日に高松市社会福祉協議会香南支所で開催しました第29回高松香川地区医療介護ネットワーク(TK)会議についてご報告いたします。
 「医療」「介護」等の他職種と「地域」を繋ぐための研修会として始めましたTK会議も早や29回!!「認知症」という大きなテーマの下、顔と顔を合わせた関係づくりを目指して毎月会議を開催しております。

 会議のタイムスケジュールで~す。

 まずはじめにTK会議の代表の辻より、認知症カフェ「花カフェ」の開催についてお知らせがありました。


 認知症カフェとは、認知症の方やその支える家族の方、地域住民、介護や福祉などの専門職などが気軽に集い、飲み物やスイーツを楽しみながら情報交換や相談、認知症の予防や症状の改善を目指した活動のできる場所の事です。
 香川地区で「認知症カフェ」を開催したい!と熱い思いが集まり、ドラッグストアのザグザグ香南店様に場所を提供して頂き、2月に開催する事になりました!
 名前も「花カフェ」に決まり、シンボルマークもできました晴れ

小さくて見えにくく申し訳ありません・・・ガーン

ロゴマークは香川町の町花になっております。
香川町のつつじ、香南町の菊、塩江町のねむの花が入っています。

花カフェは、2月12日(月)11:00~15:00 ドラッグストアザグザグ香南店で開催いたします。 入退場は自由です。認知症の方、不安に思う方、支え方に悩む方の憩いの場所です。ご参加おまちしております。
          【場所及びお問合せ先】
        ドラッグストア ザグザグ香南店
        住所:高松市香南町由佐850-1
           電話:080-2928-6295


 TK会議に戻りまして、1つ目の議題は、
「民生委員の認知症の方への関わり方について」をテーマに、
浅野地区民生委員児童委員協議会会長の中山 清美様よりお話を頂きました。

【事例】
・84歳女性、一人暮らし、要支援1の認定を受けている方。子供たち
 が遠方、体調不良により家族の関わりが少なくなってしまった。
・デイサービスを週1回・配色弁当を利用している。
・物忘れが多くなってきており、盗まれたと警察を呼ぶ、お金のやり
 取りができないことが多くある等の状態が見られている。
※民生委員さんは新任の男性の方が付き、2週間に1回訪問し見回
 りをしていますが、中々近くではないので、近所の方にその方の
 事についてお願いして「何かあったときはすぐ連絡して下さい。」
 とお願いをしている状況との事です。

今回、民生委員の方より、
1人暮らしの女性の認知症の方の関わりについて
 ① 男性の民生委員の場合、女性の1人暮らしの方の訪問には気
   を遣ってしまう。見守りなどの方法をどうしたらいいか?
 ② 近所の方に関わってもらうにはどうしたらいいか?
の2点の事について意見が聞きたいと要望があり、グループワークで検討し、発表を行いました。


①の意見として
・男女二人で訪問するようにすると行きやすくなり、本人も打ち解け
 やすくなるのではのではないか。
・自治会長の方とも連携を深めていく。(多角から情報を得、アプ
 ローチする)
との意見がありました。
②の意見としては
・関わっている事業所や近所の方を集めて話合いの場を持つ。
・近所の関わりの少ない方には、家の中には入らずに、外から伺って
 声をかけて頂く、声がかけづらかったら外から安否確認で状況をみ
 てもらう関わりからお願いする。

といった意見がありました。

グループワークの発表を終え、高松市地域包括支援センターの宮本保健師より総括を頂きました。

宮本保健師より、
 本人様は「ここでずっと暮らしたい。」と思っており、お子さんにも「自分の事で迷惑をかけたくない。」と子供さんを思いやる優しい気持ちをもっておられる方であり、関わる方がその事を認識・共有する事がまずはじめに重要で、また、民生委員さんや近隣の方にお願いしたい事は、認知症の方に対して深い関わりではなく、挨拶や見守りなど「気軽な関わり」を続けて欲しい。見守りを継続していく事が大切である事など総括を頂きました。
 話題提供をして下さった民生委員の中山様、そして地域包括支援センターの宮本様ありがとうございました。

続いて事例検討では、
「ある認知症の方の徘徊事例を通して~大切な命を守るための取組とは~」をテーマに
シルバーロード村富介護支援専門員と地域包括支援センター山田の畠山保健師より提供して頂きました。

【事例】
 妻と2人暮らしの高齢夫婦の方で、認知症状が進み、徘徊→行方不明になった方です。お子さん2人とも県外で家族の支援は難しく、本人も要介護5の重い状態です。
 昨年11月の17時頃自宅で「トイレに行く」と言って外のトイレに行ったまま行方が分からなくなり、妻と甥で近所を探すが見つからず、20時頃警察に連絡されました。警察も捜索しましたがその日のうちに見つからず、翌朝10時に「裸足で高齢者が歩いている。」と通報があり、自宅から2㎞程離れた道端で見つかりました。本人は救急搬送され、低体温・脱水症で点滴治療を受け、自宅に帰りました。元の介護サービスを活用しての生活に戻りましたが、村富ケアマネジャーは「今度起きた時は命の保証はない。」という危機感でした。
<ケアマネジャーの取り組んだ内容>
地域包括支援センターに相談し、行政にも協力してもらい、話し合いを行う機会を作りました。
→・高松市長寿福祉課が行っている「徘徊高齢者家族支援サービス
  事業」を活用していく。
 ・自宅敷地内から外に出たらセンサーが反応する用具を取り付け
  る。
 ・17時に行方不明と分かった段階で警察に連絡する。(今回は妻
  と甥がまず捜索し、20時頃警察に連絡となった)
というアドバイスがあり、そのアドバイスを踏まえて環境整備と活用できる制度の調整を行いました。
 ・自宅から外に出る時に必ず通る場所にセンサーを設置し、人が
  通ったらアラームが鳴る機械を取り付ける。
 ・徘徊高齢者支援事業として、徘徊探知機の支給申請を行う。
といった福祉用具を取り付けたりしながら自宅の環境調整を行い、現在も自宅で過ごされているとの事です。

村富ケアマネジャーより、徘徊の問題を持つ「認知症」の方が、住み慣れた地域で安心して生活を継続して送る事ができる為にはどうしたらいいか、特に
「徘徊が起きた時にはどのような対応をすればいいか。」
「地域での支援体制を構築するにはどうしたらいいか。」
についてグループワーク・発表を行いました。

発表内容は、
・徘徊の問題として大変な事は家族の理解を得る事。「恥ずかし
 い」との思いや意識が強い事。
・徘徊があれば、家族の方から地域の方、ケアマネ等連携を取って
 発信に繋がっている事例もある事。
・対応策として、警察に一番に警察に連絡する事。
・本人様の生活のパターンを把握し、まず「なぜ徘徊するのか?」原
 因を把握し、そこから対応していく。
等の意見が上がり、民生委員の方等地域の方からもとても貴重なアドバイスを頂きました。
 シルバーロードの村富様、地域包括支援センターの畠山様ありがとうございました。

  ~警察(高松南署)からの意見・アドバイスです~
・昨年南署管轄内で行方不明の方の創作活動を行ったのは約170
 件。そのうち約3割が認知症の方の徘徊問題であった事。
・行方不明になる時間は夜が多い。歩くスピードが速く、遠方まで歩
 いていく場合もある。同じ方が何度も行方不明になる場合もある。
・警察への連絡・届け出を少しでも早く出す事が大切。少しでも早く
 捜索活動に取り組めるようにする。
 ※「直近の写真」を準備し「その日の服装、身体的特徴、本人が自
   身の名前や住所等どこまで伝えられるか。」などの情報を的確
   に警察に伝えられるようにしておけば捜索がスムーズに行いや
   すい。
・日頃の介護している方々や近隣で行方不明にならない対策を行う
 事。
※「徘徊時には危険要因が多く、命の保証がない。」という認識を持
 つ事。

最後に香西地区で香西長寿声掛け隊の会長として、地域を支えて下さっている佐藤 隆男氏より総括を頂きました。

香西地区では、徘徊が起こった時の対策として、実際に警察の方を呼ひ、また、地域住民の方も一緒に参加して頂き、どういった行動を取ればいいか活動等の取り組みをしているそうです。
日頃から認知症の方への意識や認識を常に持つことが重要だと感じました。

今回の会議は盛りだくさんでブログも長文になってしましましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

次回の会議は記念すべき第30回!!
2月16日(金)18時30分~ 川東コミュニティーセンターにて開催いたします!
お問い合せは
 香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)
 ☎087-899-6314
までお願いいたします。
 重ねて「花カフェ」の方も参加お待ちしております~

 それでは See You~ハート


  


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2018年01月02日

第28回香川地区医療介護ネットワーク(TK)会議~懇親会~

新年あけましておめでとうございます~門松
年末の餅つきでまだ全身が痛んでいます「あーち」でございますっ太陽


今年最初の投稿は、昨年12月22日にひだまり村にて開催しました香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)の模様をアップしていきます。

今回は『懇親会』という事で、豪華な食事あり・プレゼントあり・お楽しみ企画あり・サプライズ企画あり・何でもアリ!という事で、約40名の地域で頑張っています事業所の方々に参加して頂きました~パーパー

    まずは会長の挨拶からの~シャンメリーで乾杯~~ワイン


しばらくの交流の後、お楽しみ企画第1弾晴れ
運営委員の2人による「今日も絶好調!!そんなあなたに直撃インタビュー!!」を開催!
参加者に「質問箱」から紙に書いている質問をとってもらい、ただ答えるというオーソドックスな形式ながら、魔法のイジリであら不思議。全て笑いに変化ニコニコオドロキ



続いてお楽しみ企画第2弾晴れ
「今年もお疲れさまでした。くる年も皆さんが元気で頑張れますように!『福を呼び込む一芸披露大会ぃぃ!』」



いわき病院の精鋭達による「劇団四季」と見間違うほどの完成度の高い芝居と、谷本内科医院の俳優たちによる「あれ?ディズニーに来たのかな?」と錯覚を起こすかのようなミュージカルで場を盛り上げて頂きましたニコニコニコニコ

お楽しみ企画第3弾は・・・
「たこ焼きロシアンルーレット!」

からし入りのたこ焼きを食べたのは誰だ!
皆さん演技が上手く、本当に分からなかったです。

その他にも運営委員による「モーニング娘」、飛び入りのカラオケなど大盛況でしたピカピカ
私も大笑いし、皆さんに元気を頂きました!ありがとうございました。
今年も地域を盛り上げて会議を盛り上げていきたいと思いますので宜しくお願い致します!!

本年最初の会議は
1月19日(金)18時30分~ 高松市社会福祉協議会 香南支所(香南社会福祉センター)で予定しています。

TK会議に、参加希望等お問い合せは
 雪だるま香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)
 ☎087-899-6314
雪だるま
 にてお待ちしております。


  本年も宜しくお願い申し上げます。TK運営委員一同!(^^)!  


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2017年11月25日

第27回香川地区医療介護ネットワーク(TK)会議

市民の皆々様 こんにちは~~ハート  TK運用スタッフのあ~ちでございます。

ジングルベ~ル ジングルベ~ル 鈴がなる~♪
ちょっと早いけどメリ~クリスマス~ サンタ2ツリー

わが家のポストもサンタが来ましたチョキ
 プレゼントお願いしますよ サンタさんハート

 さてさて10月のTK会議の熱気も冷めやまぬ中、第27回目の香川地区医療介護ネットワーク(TK)会議を、11月11日土曜日に香南コミュニティーセンターにて開催しました~ニコニコ
 土曜日の昼間にも関わらず、今回もケアマネジャー・理学療法士・看護師など他職種の約40名の方々が参加されました。
 今回の研修内容は癒しでございますスマイル
話題提供では、

 ①「フラワーハートセラピーについて」 花-Hearing ARU
     フラワーハートセラピスト   井上 真弓 先生

 ②「ハンドケアについて」      (株)ケア・ハンド
   いくや鍼灸マッサージ院鍼灸師   中川 郁也 先生

の2人の先生に提供して頂きました。

 まずはじめに、フラワーハートセラピーについて、井上 真弓先生よりお話を頂きました。
 フラワーハートセラピーとは、「花の心理学」とも言え、花の色(色彩心理)、香り(アロマテラピー)、形(アレンジメント)など、花が持つ癒しの効果を最大限に生かし、カウンセリングでも使われている臨床心理学を統合したセラピーですxmas
 現在、心療内科や福祉施設でも注目されています。



    フラワーハートセラピストの 井上 真弓先生晴れ

 フラワーハートセラピストとは、「花を用いながら、心に寄り添い癒しを提供する人」。フラワーセラピーは色とりどりの季節の花をつかって、お花の色、香り、形などを感じながら、自由にアレンジしていきます。

 美しい花を見ることは、それだけで心が落ち着き、穏やかな気持ちになれますね。 認知症の方に限らず、老若男女すべての人に効果があると思います。美しい方の美しい癒しのお話を聞くことができ、本当に癒されました。
 ありがとうございました~。

 続いて「ハンドケア」について、株式会社ケアハンドの鍼灸師さん 中川 郁也 先生より話題提供を頂きました。

    いくや鍼灸マッサージ院 中川 郁也 先生晴れ
    かなりのイケメンです!


 頭痛や目の疲れ、めまいに効く手のツボがどこにあるのか、ハンドマッサージの方法・効果について具体的に教えて下さいました。
ハンドマッサージの際は、アロマオイルやボディクリームを使うと少しの力で気持ち良くマッサージする事ができ、また、香りの効果も相乗し、より「癒し」の効果が期待できるそうですパー
 ハンドケアやマッサージについて大変勉強になりました。
 ありがとうございました~。

情報提供では「メンタルヘルス」をテーマに、
 『私たちのメンタルヘルス ~支援者自身が精神的健康を保ち、より良い支援を実施するために~』 との題目で、
 香川県立保健医療大学 保健医療学部看護学科 精神看護専門看護師 土岐 弘美先生 によるお話を頂きました。

      保健医療大学 土岐 弘美 先生晴れ

「メンタルヘルス」とは精神面における健康の事、すなわち心の健康を指します。その心の健康を脅かすのが「ストレス」です。仕事や家庭など日常生活の上で、私たちは様々なストレスを抱えながら生活しています。そのようなストレスを自分自身でうまくマネジメントしていく事が大切であることを教えて下さいました。

 自分自身の強み(能力)を再確認すること、瞑想法や呼吸法などリラクゼーションをうまく活用すること、自分に出やすいストレスの反応を知る事など、ストレスの要因や具体的な対処法までわかりやすく教えて頂きました。
「医療・福祉に携わる人は、自身が健康でないと、より良い支援ができない。」
とよく言われます。より良い支援をしていくために、体の健康はもとより、心の健康も保てるようにストレスをマネジメント・管理しながら生活していきたいと思いました。
土岐先生、ありがとうございました~。

12月は親睦会を予定しています!
皆様、本当に寒くなってきています!体調管理をしっかり行い、良い年末年始を過ごしていきましょ~チョキ

TK会議に、参加希望等お問い合せは
 紅葉香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)
   ☎087-899-6314紅葉

まで連絡お願いいたします。

それではまた~雪だるま

  


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2017年10月28日

第26回高松香川地区医療介護ネットワーク(TK)会議研修会☆

 市民の皆様こんにちは~~ニコニコ TK運用スタッフのアーチです。

 秋もすっかり深まりつつあり、夜の冷え込みも随分と厳しくなってきました。 寒さに負けないようしっかり準備して、来たる冬に備えたいですね。
    

  我が家もささやかながら、ハロウィーンで~すハローウィーン
 
 第26回高松香川地区医療介護ネットワーク(TK)会議を10月20日、いわき病院にて開催したしました。今会議は「認知症」をテーマに「専門職としての知識を深める・実践力を高める・顔の見える関係づくりを行う・地域作りを行う」事を目的に取り組んでいます。
 

今回もケアマネジャー・理学療法士・看護師など他職種の方々約70名が参加されました。

第26回目の研修テーマは
①『認知症のケア、非薬物療法である通所サービスの在り方について考える!』
と題し、通所サービスの担当者の方が登壇し、模擬事例を通して、ロールプレイング・ディスカッション形式で発表して頂きました。
 

アルツハイマー型認知症を患った男性と夫を支える妻の設定です。
病気を患っても、明るく楽しく笑って日々暮らせたらいいですねニコニコ

通所サービスの担当者の方には
(1) 導入をうまくして行くには(サービス拒否している場合など)
(2) 精神・身体状況の悪化に対して(サービス利用中の帰宅願望・
   興奮時)
(3) 若年性認知症の方への対応
(4) 介護者への関わり
の4つのケースを基に、実際に対応した事例を交えながらお話しして頂きました。



<登壇者>
通所介護(デイサービス)、地域密着型通所介護、通所リハビリ(デイケア)、認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護、重度認知症デイケア(医療リハビリ)

 医療・介護保険の通所サービスは様々な種類がありますが、
「本人様を含めて関わる人すべての人が、笑って楽しく日々過ごしてもらいたい。」この思いは共通して抱きながら日々支援しています。

 各々のサービスの特色、お迎えの段階からの声掛けの工夫など、具体的に聞くことができて大変参考になりました。ありがとうございました!

続いての研修テーマは
「通所施設での認知症ケア~プロとアマチュアと素人の差~」と題しまして、
デイサービス花泉(はなのい) 管理者兼理学療法士 石丸 仁 氏
からのご講義を頂き、グループワークも行いました。


 認知症の方への対応はプロとアマチュア、そして素人(一般の方)では全く違い、我々プロは認知症に限らず、支援についての意識やモチベーションを、施設運営の考え方から取り組んでいかないといけない事を今一度再確認する内容でありました!
 施設と自分に誇りと自信を持ち、明確な目標を持ち、常にできる・実現する方法を考えて事業所を盛り上げていきます!

 今回の研修も大変勉強になりました!参加して頂いた皆様ありがとうございました。

 次回のTK会議は11月11日(土)13:30~15:30 香南コミュニティセンターで開催予定です。「わたしたちのメンタルヘルス~実践編~」を予定しています。

参加希望等お問い合せは

 香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)
 ☎087-899-6314

までお願いいたします。

それではまた~パー
  


Posted by あーち at 16:26Comments(0)

2017年09月24日

第25回高松香川医療介護ネットワーク会議〜専門多職種と地域の連携の為の研修会〜

 皆さま、おはこんばんわー晴れ
TK運用スタッフの”あーち”ですスマイル
 大分涼しくなり、過ごしやすい季節になってきましたね。「春と秋だけで季節はOK!」と思っているのは私だけではないはず・・・。さてさて

 去る9月22日(金)に高松市社会福祉協議会 香南支所にて高松香川地区医療介護ネットワーク会議を開催しました。
「医療介護ネットワーク会議」とは、医療・介護の専門他職種と地域の連携のための研修会の事ですスマイル
 早いもので第25回!いつも「ありがとうございます。」と感謝の気持ちを持ちつつ、今回も地域の民生委員の方や各事業所のケアマネジャー、ソーシャルワーカー、看護師等の専門職の方約80名近く参加していただき、認知症について事例発表やグループワークを行いました。

恒例であります辻会表の挨拶からスタート! ※右の男性の方です


続きまして我がTK運用スタッフの武(たけ) 知子様より
『香川地区から広げていく「認知症」からみた地域づくりについて』をテーマに発表していただきました。


続いて
『住民からのSOS~認知症のある方が地域住民の支援を得ながら住み慣れた地域で生活できる方法を考える~No.2』
塩江地区社会福祉協議会会長 中條 定男様より事例発表をしていただきました。
半年程前の事例の方のその後はどうなったのか?現在の本人様の取り巻く状況は?今後の支援は?という事で、発表の後グループワークで意見交換しました。


続きまして塩江地区活動報告として、
『日生ニュータウンにおける自治会館の取り組みについて』
日生ニュータウン自治会長 勝山 富士雄 様
より、団地の高齢化についての課題や取り組みについて発表して頂き、グループワークも行いました。

グループワークの発表の様子ですニコニコ



総括は辻会長と地域包括支援センター香川の宮本 有美様ニコニコ

しげなり内科医院の重成 憲裕先生からも研修についてのコメントを頂きました!


今回も地域の方の貴重なご意見や取り組みを聞く事ができまして、大変参考になりました。本当にありがとうございました。

TK運用委員会もTK会議に合わせて、「認知症カフェ」の開催など様々な取り組みを計画しています。

みんなで力を合わせて地域を盛り上げていきましょ~アップアップ  


Posted by あーち at 21:24Comments(0)

2017年09月24日

ブログを移転しました!!

皆さんこんにちは紅葉
TK運用スタッフの”あーち”です。

・認知症とは何か?
・認知症と診断されたらどうしたらいいの?
・地域の資源はなにがあるの?

等々「認知症」をテーマに、地域の方や医療・介護の専門職が事例やグループワークを通しながら交流・情報を共有し、認知症を患ったとしても、住み慣れた地域で住み続けることができるようにしていく事を目標にして活動しています。



これからも素敵な町、高松香川地区(香川町・香南町・塩江町など)で月毎に開催していく予定です。皆さまのご参加をお待ちしています晴れ晴れ
  


Posted by あーち at 19:32Comments(0)