2018年04月29日

第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~

皆様、こんにちはー!(^^)!
ご無沙汰しております。TK会議の運営委員の「あーち」でございます。

 ブログのアップが大変遅れまして関係者の皆々様大変ご迷惑をおかけしております。1ヵ月以上も遅れてしまいました”(-“”-)”

 今年度も認知症というテーマの下、「地域と医療・福祉を繋ぐ」TK会議をもっともっと盛り上げていきたい!!と思いますので宜しくお願い致します!!

 今回ブログにアップする内容は、去る3月16日に開催したしました第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議についてになります。ゆっくり読んで頂けたら幸いです(^^♪
 今回のタイムスケジュールで~すバインダー
第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~

 最初は情報提供から♪
【「認知症」の薬を飲むときに気をつけること。】をテーマに、
高松市薬剤師会理事相談役 木村 照代 様
より情報を頂きました~。
第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~
        木村 照代様 

 認知症の患者数は2012年で462万人、2025年には700万人!を超えると言われています。これは65歳以上の方の5人に1人は認知症になってしまうという事になります。
 認知症の種類は大きく分けて4種類あり、

① アルツハイマー型認知症 
② レビー小体型認知症  
③ 脳血管性認知症     
④ 前頭側頭葉型認知症  

種類により、症状が異なります。各症状については、割愛させて頂きますのでご了承下さいませ。
 認知症の薬に関しても、認知症の程度(軽度・中度・重度)により、また、患者様の心身の状態を医師や薬剤師が把握しながら処方されます。
 代表的な薬剤では、錠剤タイプの「アリセプト」(ジェネリック薬品では「ドネペジル」と呼ばれています)があり、軽度~重度の認知症状が見られる方に対して幅広く効果があると言われており、1日1回の内服役になります。
 「レミニール」という薬剤は、軽度~中度の認知症状が見られる方に対して効果があると言われており、1日2回の内服薬になります。
 「メマリー」は、中度~重度の認知症状が見られる方に対して効果があると言われており、1日1回の内服薬になります。
 「リバスタッチパッチ」は軽度~中度の認知症状の見られる方に対して効果があると言われており、1日1回貼り替える貼薬になります。
 
 木村先生は、認知症の薬は劇的な症状の改善をもたらすものではなく、認知症の進行を遅らせる効果であるという事、また、薬により副作用が生じる可能性がある事を認識しておく事、そして、認知症の早期発見・早期治療が重要であると言われていました。

 ここでは書ききれませんでしたが、認知症状に対しての薬の容量や注意点、また、薬の定期的な服用による改善の事例など詳しくご講義頂き大変勉強になりました。ありがとうございました!!

 続きまして、新参加者の方の紹介で~す(^^♪

〇 通所介護施設 翔鶴(しょうかく)     管理者  岡本 みどり様
〇 ハッピーライフ愛居宅介護支援事業所  社会福祉士  川上 幸子様
〇 ニチイケアセンター空港通り    介護支援専門員 田中 由美子様
〇 船井社会福祉士事務所         社会福祉士 船井 康雄 様

以上4名の方々です♪ 今後もご参加お待ちしております。ありがとうございました!!

 さて、続いては
「介護虐待について考える~模擬事例~ 辻田辻男さん(仮)のその後 partⅢ」
という事で、辻田辻男さんの施設に入所してからの様子、また、施設内で起こる虐待について考えてみることにしました。
<ケース1>
(登場人物)
 入居者  ;辻田 辻男さん(75歳、重度認知症疾患、介護抵抗あり)
 介護職員 ;Iさん(男性・30歳代)
 介護主任 ;Kさん(女性・50歳代)
 同僚介護士;Tさん(女性;40歳代)
辻田さんは在宅で奥様と介護サービスを受けながら生活されていましたが、認知症状が進み、施設入所となりました。施設での生活がスタートしましたが、介護拒否が強く、特に男性介護職員のIさんに対して強い抵抗が見られています。
 おむつ交換にIさんが辻田さんの居室に訪室し対応しようとしますが、「触るな!」と強い訴えが続き、夜勤も続き1人で対応しなければならず、Iさんはストレス・イライラが溜まっていました。上司のKさんや同僚のTさんに相談しますが、大きな解決には至らず、ある日ついに辻田さんにおむつを投げつけてしまいましたガーン
第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~
辻田さんとIさん。TK劇団による演技の様子です泣き

 各グループでこの虐待のケースについて話し合い、未然に防げなかったか、解決策について話し合いを行いました。
意見として、

・Iさんは辻田さんの言われる事を受け流す心を持つようにする。
・Iさんは、辻田さんの気持ちを考え、なぜ拒否があるのか、 自分の対応に間違いがなかったかを今一度考えてみる。
・介護主任のKさんについては、Iさんとじっくり話す機会を作り、じっくり解決方法について話し合いを行う。
・Tさん等の介護職員に対して職員会議等で辻田さんの件について意見を求める。

 といった意見が出ました。

<ケース2>
(登場人物)
 辻田さんの妻:Mさん(介護認定を受けられデイサービスを利用している。)
 辻田夫婦の息子;Yさん(仕事を辞めて母親の介護をしている。)
 デイ送迎職員;Hさん
辻田さんが施設に入所し、辻田さんの奥様は自宅で1人で生活していましたが、足腰が弱り物忘れが進み、介護認定を受けてデイサービスに通う事になりました。同時期に県外で働いていた息子さんが仕事を辞めて帰省し、母親の介護をすることになりました。しばらくデイサービスに通いながら息子さんと2人で生活されていましたが、ある日お迎えにきたデイサービスの職員が、息子さんと母親のやりとりを聞きながら、違和感を持つ事になります。
第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~
右より息子の(Yさん)、中央座っているのが妻(Mさん)、左がデイ職員(Hさん)です。
今すぐ本当の劇団に入れるぐらいリアリティでしたスマイル

息子「母さん、早く用意して!!デイの人が来てるよ!まったくもう!」
母「トイレに行きたいんやけど・・・。」
息子「トイレはさっき行ったとこ!!」
 強い口調で母親に怒り続ける息子のYさんに対し、デイ職員のHさんは、「虐待ではないか・・・。」と疑いの気持ちを持つようになります。

 虐待している状況を発見する立場ですが、それが本当に虐待かどうか判断に悩んで、またどのように介入していくか戸惑う状況です。この状況について各グループで、それぞれの立場から想像して頂き、どういう事ができたらいいのか、どのように介入していけばいいのか意見を出して頂きました。
まず母親と息子の2人の気持ちを考え意見を出して頂きました。

 ・母親の気持ちとして、息子が私のために戻ってきてくれている感謝の気持ちを持っている。逆に息子に対して申し訳ない強くあり、言える状況ではないのではない。
 ・息子さんに関しては、「自分が看る。」という気持ちと現実の介護のギャップが大きく戸惑いがあるのではないか。また虐待とは思っておら ず、「母親のために言っている。」「励ましている。」という感覚になっているのではないか。相談相手がいない。親はいつまでも元気と思っている・・・。

といった意見が出ました。
意見を踏まえて、各人物ができればいいことは、

 ・母親のMさんに関しては、信頼できる第3者の介入、例えばデイの職員など本音を言える人を作る。
 ・息子のYさんに関しては、母親の状況・状態をきちんと理解する必要がある事。少し母親と離れる時間(レスパイト)を作る。他の家族の方に相談する環境を作る。
 ・デイ職員のHさんに関しては、息子さんの情報をできるだけ聞き取り、ケアマネに報告する。

との意見を頂きました。

そして息子Yさんを演じた運営委員のYさん(笑)より、とても良い意見が聞けたので紹介したいと思います。
 「Yさんは悪い人のように見えると思うのですが、実はお母さんの事がすごく好きで、仕事をしていたのに辞めて、母親の下に戻ってきました。強い決意もあったと思います。ですが、母親の介護をしていく中で社会的にも阻害されていくように感じ、周りに相談できる人もいない。その中で上手く介護もできなくなったストレスがどんどん大きくなり、虐待に繋がってしまったと思うので、何かサポートしてもらえて相談できる人・場所があるといいのかなと思います。」

ご参加して頂いた方、本当にありがとうございました!!

最後に総括で、香川県社会福祉士会虐待専門チームの一員として活動されています、
船井社会福祉士事務所 船井 康雄様 よりご意見を頂きました。
第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~
  船井社会福祉士事務所 船井 康雄 様

香川県の高齢者虐待対応専門チームとは、弁護士と社会福祉士で構成されており、県下の
地域包括支援センターに関する虐待対応の研修をしているとの事です。
船井様からは

虐待は小さい事から始まるケースが多い事。
・施設での虐待のケースは、各個人より、施設の理念や運営について問題がある事が多く逆にそこまで遡らないと解決が難しい事。
・虐待する人は得てして真面目で完璧主義者の人が多い事。
・「高齢者虐待法」という法律があり、高齢者に対しての虐待を発見した場合は「通報義務」があり、国民が重大な虐待を見つけた場合は、市に通報しなければならない事。
・虐待を見つけた際は、上司・同僚に相談し、まず地域包括支援センターに相談する事。

と総括を頂きました。
船井様、ありがとうございました!!

TK会議(第32回)は、平成30年5月18日(金)18:30より高松市社会福祉協議会 香南支所で開催いたします。
テーマは「認知症の恐れのある高齢者の免許の更新・返納について」です。
TK会議に、参加希望等お問い合せは
 香川県高齢者生活協同組合 ひだまり村(担当:高畑)☎087-899-6314 
まで連絡お願いいたします。
第31回高松香川地区医療介護ネットワーク会議(TK会議)開催したヨ~


本年度もTK会議を益々盛り上げていきたいと思いますので、多数のご参加お待ちしております!!運営委員になって頂ける方も随時募集しておりまする~。
それでは皆様 良いGWを~晴れ
See You Again~ハート









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